SENIOR RESIDENT専門研修

 順天堂大学医学部附属浦安病院
小児科専門研修プログラム

 

 小児科における後期研修は、卒後2年間の初期臨床研修に引きつづき、日本小児科学会の専門医認定に必要とされる卒後5年間の研修までの期間、すなわち卒後3年次から5年次の3年間と位置づけました。初期・後期研修の5年間で小児科全般の診療についての知識および技能を修得し、さらに卒後6年目以降は小児科専門分野の修練と研究を発展させることを目標とします。当小児科における研修期間および研修内容を次の表に示します。

 

区分(卒後年次) 研修内容
初期臨床研修 1年 2年間のうち1~3ヶ月小児科必修研修(および選択研修)
2年
専門研修 3年 小児科全般における診療の研修小児救急疾患の診療および治療・処置の修得
4年

小児科専門医を目標としての知識・技能の修得一般外来診療の担当小児保健、

小児科専門分野の診療研修臨床研究の分担、学会・文献発表の修練

5年 4年次の研修を継続、発展させる関連領域の診療研修も可臨床研究成果の学会・文献発表を進める
6年次以降 さらに専門分野の修練や研究を発展させる

※関連領域とは産科、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科、小児外科、精神神経科、放射線科、麻酔科などがこれに相当します。

 

 

初期研修の小児科プログラムについて

 2010年度から初期研修制度が改正され小児科プログラムができました。当院でも小児科プログラム希望者を募集しています。特徴としては初期研修1年目から小児科を研修でき、地域医療として近隣の開業医での研修、救急も小児と成人の両方が研修できます。

また小児だけでなく関連の内科、麻酔科、産科での研修を行います。将来、小児科医になりたいと希望する学生さんには、小児科プログラムの検討をお勧めします。

 

 

後期研修期間の具体的カリキュラム

1.卒後3年次
  1.  前期6ヶ月間
  •    小児科上級医・指導医のもとで病棟における小児疾患の診断・治療について研修。特に処置手技の習得。
  •    時間外急患に対して、上級医とともに小児救急疾患の診療を実施。
  •    栄養法、投薬・処方の原則、臨床検査法、予防接種法などについて習得。
  2.  後期6ヶ月間
  •    入院患児について上級医とグループを組み、担当医として診療。
  •    小児科専門領域グループに一定期間所属し、専門領域の研修を開始。
  •    時間外急患については単独の当直医として救急外来を担当。
  •    小児保健活動として健診・予防接種などの実施。
  •  
2.卒後4年次
  •    小児科学会専門医制度の専門医研修項目の実施を目標に研修を継続。
  •    病棟入院患児の担当医として主たる診療を行い、専門領域患児も担当。
  •    実地医家および一般病院の小児科一般外来を担当し、外来診療の研修を実施。
  •    上級医とともに臨床研究を分担し、学会発表を実施・修練。
  •  
3.卒後5年次
  •    4年次の研修を継続・発展させ、5年次研修終了時に日本小児科学会専門医試験資格を確保、あるいはこれと同等の能力を獲得。
  •    希望により小児科関連領域の診療研修を一定期間実施可能。
  •    臨床研究の成果を積極的に学会・文献にて報告、さらに専門的研究へのモチベーションの向上。
4.卒後6年次以降
  •    自身の専門分野の修練や研究を発展させ、同時に上級医・指導医とともに学生・初期臨床研修医の指導と教育に積極的に参画。

 

 

学会認定施設

 

小児科専門医研修施設   (指導責任医 大日方 薫)
小児科専門医研修支援施設 (指導責任医 大日方 薫)
感染症専門医研修施設   (指導医 大日方 薫)
日本周産期・新生児医学会 新生児認定施設(指定施設番号NB12011) (代表指導医 西﨑 直人)